にしもの筆記帳

永藤呉服店店主 筆記帳かわりにつかってます。

夏の装備

現在、日本人の着物感では『夏』=『浴衣』であるのは間違いない。ですが浴衣は寝間着、部屋着の類で湯帷子と呼ばれ云々…この手の話は語りつくされているので割愛する。本当はもっとカッチョイイ夏の着物達があるのだ。



羅の角帯ですね。ザックリとアミアミになっていかにも涼しそう…。しかし結局腰紐か伊達締めをしてそれの上に角帯をするのだから身に付けている本人は普段とあんまり変わらないのでした。

腰紐をしないで着るのを考えなかったわけではないのですが、この羅は固さがなく、伸び縮みするので着崩れを回避できません。

実際、夏物は実用よりは雰囲気で涼を感じるものらしいです。
風鈴とかでもそうでしょう、実際チリンチリン言っても涼しくなならないんですよ、でもなんとなく涼しくなった気がするからOK。なんだか精神論だよね日本人って。そんな遊び心満載の所が好きなんだけれども。